エピチャン

2011/06/29

ナンパ=快楽、セックスとか考えてる人がいるけど、それはいささか短絡的だ。
少なくとも僕はそんなナンパはやらない。そんな発想でやりたくない。
確かにナンパしたその日に名前も知らない女を持って帰ったり、
或いは円山町のラブホテルにしけ込んだことは多々あるけど、それが目的でナンパをしていたのとはわけが違う。
それに多くのナンパ師達の動機が仮にセックスや快楽だとしても、僕はそれが一義的なものではないと思う。

僕、男ってそんなに終わってないと思うんですよね。
男はもっと心があって優しい生き物だと思う。
そもそも男と女がコネクトすることなんて我々人類の繁栄において生物学的に必然で、
そのための第一声をかける、きっかけを作ってきた男って優しいと思わないか?
そのきっかけがほんの少しだけアグレッシブなだけだ。
性欲が先行してるとしても、真実は欲を超えた人類のつながりや共栄を意味する。
僕はナンパをそう解釈してる。まあそこまで考えてナンパしないけど。
それをただセックスと快楽のための行為だと言うならそれはとてもひねくれた発想だし、
僕に言わせりゃ愛がない。

数年前、マリオ・ジャコメッリの写真展を見に行った。

彼の写真については鮮烈に記憶している。
記憶というのは脳神経細胞のニューロンがシナプスによって結合する状態らしいが、
あの白と黒のコントラストがどうやら僕のシナプスでガッチリとへばりついているらしい。
無彩色で表現される抑制された世界の中に僕は彼なりのカタルシスを感じた。
とある評論家はそれを「一瞬の中の永遠」などと評していた。
だいぶ胡散臭いなと思ったけど、言いたいことはわかる。
ジャコメッリはあの時も今も変わらずに僕を深く混沌とさせるのだけど、
ただ誰と見に行ったのかは全く覚えていない。確かに誰かいたと思うのだが。
どうやら僕のシナプスはその面倒な記憶だけを開放し、都合よく忘れてしまったらしい。




最近いいなと思ったサングラスまとめ。
上から、ルイ・ヴィトン、マルタン・マルジェラ、ヴェルサーチ、カザール。
結局カザールを買った。バザールでござーるじゃないよ。

僕はサングラスが好きだ。生活において無駄なところが好き。
そういうところにお金を払いたい。いかにもファッションって感じがするだろう?


僕は多くのことを忘れている。「忘れていること」も忘れている。
この曲を聴いていたのは確か25~6の頃だった。
順風満帆だった僕の人生の歯車が狂いはじめ、仕舞いにはバラバラに崩れ落ちた頃だ。

僕はこの当時のことを驚くほど忘れている。
当時一緒に暮らしていた女は3つ年上で、僕には到底ふさわしくないほど美しい女性だった。
しかも彼女は料理が美味かった。彼女が作るミートドリアの味は格別だった。
人参の食べられない僕に隠れてこっそりと人参を摩り下ろしてスープに入れていた。
夜中にふたりで寝巻きのままマクドナルドに行ってアイスクリームを食べた。
腕にはいつも最高の時計をしていた。
僕は彼女を愛していた。愛していたことすら忘れていた。

そして今、メロディーとともに思い出す。
別れを選んだ僕が先にこの部屋を出て行くと決めた。最後の夜にはベッドもない部屋でふたりセックスをした。
後には何ひとつ残らなかった僕たちの時間を、あの日の彼女の腕時計は確かに刻んでいた。

2011/06/28




Levi's "FENOM" Multi Color DISCO Decoration (via TRIPLEX)

2011/06/27

イニミニマニモのルイ・ヴィトンで恋をした。
比喩ではない。僕は今日、ひとりの女性に恋をした。
ほんのひと時、夢を見ていたような。とても楽しい時間だった。

はじめてルイ・ヴィトンを自分のために買った。
僕にとってとても特別な思い入れのあるブランドだ。
ずっとルイ・ヴィトンが好きだったけどそれが似合う人物になるまで一度も買わなかったことを話すと、
「とてもお似合いですよ」とミツシロさんは笑顔で言ってくれた。
彼女の言葉に僕は自信が持てた。
彼女に接客して頂いて、同じ時間に立ち会って頂いて、本当に楽しかった。
そしてもっともっと魅力的な人間になりたい。そう思った。

2011/06/25

どうあがいたって巡ってきた手持ちのカードで勝負するほかない。
どのカードを切る?何をベットする?君次第だ。ゲームを楽しめ。


ベルトが欲しくて仕事前に Gucci を覗いた。
店内の BGM で Massive Attack の Paradise Circus (Gui Boratto Remix) が流れていた。
好きなショップで好きな音楽が流れるシンクロニシティー。アガった。
同姓で一番嫌いなタイプはケチな男。異性で一番嫌いなタイプは傲慢な女。
そんな連中に構ってられるほど僕は博愛じゃないし、そんなに暇じゃない。

2011/06/23

"世の中からセックスが消えた途端に、人生が終わってしまうような奴らが大嫌いなんだ。普通の生活を次のセックスまでの穴埋めとしか考えていないような男は多いよ。多いし、醜い。"

(via 伊坂幸太郎 - 重力ピエロ)

食べ物やセックスの欲求を満たすために毎日の生活をするような人間は単なる下等生物だ。
我々はうまいものを食うために働くのではないし、セックスをするために恋愛するのではない。
欲求とはあくまで生きていくための単なる動機付けに過ぎない。
それは生きるための活力であり、生きる意味などではない。
シグナルは女から。アクションは男から。いつだってそれがスマートだ。

2011/06/22

「水に美味いも不味いもないでしょ、水に味なんて期待してない」

そう言って水道水をガブガブ飲んでたあの東京の音大生の女の子、格好良かったな。
元気かな。多分、放射能が問題視されてる今も構わず水道水をガブ飲みしてると思う。
色々と面倒くさい女だったが、僕は彼女のそういうところをとても気に入っていた。
もしあなたがナンパをされたなら(それはとても喜ばしいことだが)、
まずは落ち着いて相手の靴を見てみてほしい。
男はその靴であなたの心に上がろうとしている。
汚れた靴を履いて声をかけてくるような男に紳士はいない。

僕は本来、ナンパってとても紳士的な行為だと思うんです。
目的はともあれ「あなたは魅力的だ」と伝えるための行為なのだから。
女に優しさを求めるなんて、そんなのハタチくらいまでにしてほしい。
女に優しさを求めるくらいなら、僕は女に優しくする。

2011/06/21

その服が高いことを、素材がいいからとか長持ちするからとか原価が張るからとか、
プロならそんなしょうもない根拠で語らないでほしい。げんなりする。
素材が希少で良質だったらある程度の値段がして長持ちするのなんて当たり前だ。
そんなこと、大昔のクロマニヨン人だって知ってる。
一流ならプロダクトとデザインとスピリットで勝負してほしい。そこに金を払いたい。
長持ちするとかそういう未練がましい話は正直どうでもいい。

YouTube - Michita - Yukar

Meiso 繋がりで知ったトラックメイカー。Michita。
Nujabes みたいって言うなよ?いいものはいい。
僕、こういうの好きなんだよ。

僕のイメージは夜の六本木か、あるいは西麻布。
いつもよりフォーマルな装いで。ドレスシューズでステップを踏む。
ミラーボールの下でクールに踊る。笑顔は見せない。

2011/06/20

"Richard: 今まで馬鹿にされてきたコンピュータ・オタクが世界を牛耳るようになるんだからさあ。超オタッキーで頭が壊れた数学者なんかが王者になるんだよ。

学校行ってた頃、クラスで人気のある奴はロックンロール的というか、スポーツができてカッコいい、でも自己顕示欲も強い、みたいな奴だったんだ。でも俺はオタッキーな奴に陽があたるべきだとずっと思ってたんだよ。愚鈍で馬鹿だと思われてたオタクに女が群がる時代がやってきたんだよ!ビル・ゲイツとかさ"


約15年前のリチャードのインタビュー。
正に今、オタク・コンピュータ・ミュージックが女にモテる時代。
"Interviewer: あなたたちのエレクトリック・ミュージックと他の音楽の関連性と意味合いを聞かせて欲しいんですけど、まずジャズはあなた方にとってどういう意味をもたらしていますか。

Richard: ........ジャズって何?俺、音楽をジャンル分けしないんだよね。好きか嫌いか、それだけ。人がジャズと呼んでる音楽に対してだって、俺がいいと思うかどうか、それしか意味がないもん。

Interviewer: ジャズのフリー・インプロヴィゼーション的なものがあなた方の音楽にすごくフィードバックされてる気がするんだけど

Richard: そうなのかね?そういう風に考えないからわかんない

Tom: リチャードってホントに音楽のジャンル分けしないんだ。フリー・インプロヴィゼイションも単に彼の心の自由さからきてるものなんじゃないの?(中略).........いや、ホントのこと言うと、リチャードん家には山のようにジャズのレコードがあるんだ。マジで。でもリッチはそれがジャズだって知らないし興味ないんだ。"


ガキの頃、好きな女の子の教室の机に近づくだけでドキドキした。
雨の日に赤い傘をさして帰るあの子の後ろ姿を校舎の窓から眺めていた。
意味もなく彼女の家の近くの公園に行ったり、夜に部屋の電気がついてるか見に行ったりもした。
今思えばマジきめぇストーカーだけど、
あんなにも胸が苦しくなるような思いをすることは多分この先も二度とないだろう。
そう思うと、あの時随分とストーカー行為をしておいてよかったと思う。

2011/06/19

一粒何千円もするブルガリのチョコレートなんて自分のためにはまず買わない。
自分のために買わないものだからこそ贈られる価値が生まれる。
プレゼントとはそういった、生活から少しだけ逸脱した特別なものである方が美しい。

Un parapluie de Cécile | nalyza | 8tracks

(via エリエリさんの 8tracks)より。
いいよ。すごくいい。どこか男性的な優しさを感じる。


YouTube - INO Hidefumi - "The Way Is the Way Is the Way"

中でも一番気に入った曲がこれ。
INO Hidefumi。美しいメロディーだ。

2011/06/18

この社会にまともな人生というものがあるのかはよく分からないけど、
少なくとも僕は、いわゆるまともな道のりでこれまで生きてきていないだろう。
ろくでもないこともやったし、取り返しのつかないようなことも沢山やった。
幾多の紆余曲折があり、良くも悪くも変わり続けて、
何度もクソったれな夜を越え、何とかかんとか今の自分がいる。

もう今の自分の姿を誰かにドン引きされても嫌われても、それはそれでしゃあない。
だからせめて自分だけでも今の自分を肯定しよう。自分だけは自分の味方でいよう。

少なくとも僕はまだ途方もないページ数のぬり絵を毎日ぬり続けている。
運よくあくる日の朝に目覚めたなら、また真っ白のそのページに色をぬり潰していく。

2011/06/17

たとえば景気の悪い時にはサラ金が儲かるように、いつの時代にもバブリーな業界というのは存在する。
しかしながら、サラ金になるのがかねてからの夢でサラ金を経営してる人なんてまずいないだろう。
サラ金の経営者は別にサラ金がやりたくてやっている訳じゃない。
連中は賢く金を得るための手段、つまりビジネスとしてそれをやっているに過ぎない。
当然のことだ。彼等は正しい。

今の仕事をして学んだこと。
やりたいことではなく、バブリーなものを見つけること。
そしてそれをサービスとして世の中に提供し、金が入ってくるシステムを構築すること。
それが金を稼ぐこと(つまり仕事)において何より先決だ。
カフェがやりたいとか服屋がしたいとか家具が作りたいとか、
そんな甘ちゃんじゃこのご時世、とてもじゃないけど食っていけない。

どうせ飯を食って生きていくのなら、僕はうまいもん食いたいよね。
親や子供や好きな人にうまいもん食わせたいよね。
だったら稼がなきゃ駄目だ。やりたいことならその後だ。
「そう言えば、何でボウズにしたの?」と訊かれたので、
「髪の毛、要らなくないですか?」と応えたら苦笑いされた。

髪の毛なんて実は要らないんですよ。ほら、宇宙人には髪の毛生えてないでしょう?
あれ、将来的には要らないからなんですよ。きっと。

2011/06/14


YouTube - Four Tet - Sing (Live @ the Dome)

お洒落な電子音楽筆頭といえば。

Thom Yorke は暗すぎるし、Bjork は濃すぎるし、
Aphex Twin は変態すぎるし、坂本龍一はマニアックすぎる。
勿論、全部大好きなアーティストなんだけど、
お洒落さで選ぶとすれば、僕なら先ず Four Tet を挙げる。

2011/06/11

"ヴィヴィアン・ウェストウッドとかのTシャツを10年以上着てる" みたいな人がいるけど、全くわけがわからない。
もうヨレヨレやん。そんな服めちゃくちゃ格好悪いやん。
服はファッションである前に我々の生活の道具である。それは汚れるものだし、消耗品だ。
変に固執するのは大変醜い。
どうしてもヴィヴィアンのTシャツが着たいなら毎年買え。
それが無理ならとっととユニクロの新品Tシャツに着替えろ。そのほうが幾分マシだ。と思う。
体調が良くなると仕事をしたくなる。体調が悪くなると仕事したくなくなる。
そう考えるとやっぱり仕事する自分ってポジティブなベクトルの途上なんだな。
体調管理が僕の一番の課題である。

2011/06/10

男は過去に縛られ、女は未来に捉われる。そんなイメージ。
昨日までのことはもう忘れたし、明日からのことは何ひとつ分からない。
今日やれる全てのことをやろう。それがベストだ。

2011/06/09

アップル、音楽・写真・アプリなどをワイヤレスに同期する「iCloud」を発表 〜今秋に無料で公開 - Touch Lab - タッチ ラボ

Apple。クラウド化、遅いよ。もうハードに飽きちゃったよ。
しかも将来的に有料にするくさい。
これまで iPhone のクラウド化アプリを根こそぎ断絶してきたのはこれが狙いか。
クラウド化、iTunesStore から買った音源なら無料で、CD から取り込んだものなら有料って。
そこで金取るのかよ。全然魅力的じゃない。
そもそもクラウド化で有料ってスタイル自体、古くないか?
そもそも音楽とか写真とか、共有(フリー)の時代だよ。Tumblr とか Grooveshark とかを見習ってほしい。
とある旅先のゲストハウスで、
「もう1年半くらいずっとふりかけご飯しか食べてない」っていうだいぶ頭のおかしい人に会ったことあるけど、
やっぱり頭だけでなくなんか動きとか雰囲気とか全体的におかしかった。なんか病弱だったし。
皆でおいしいものを持ち寄り、分け合って食べている輪の中で、彼は頑なにそれを拒否し、
一心不乱にご飯にふりかけを振りかけ、そのそれを迷うことなく口の中にかき込んでいた。
大変にシュールな光景だった。なんか皆、あんまり彼を直視しないようにしてたし。
彼の脳味噌とか吐く息とか体臭とか、全部ふりかけで構成されていると思ったら恐ろしい。

2011/06/08

"嫁や彼女がいるから他の女に手は出さない?お前はキーパーがいたらシュートを打たないのか?"
素晴らしいメタファーだな。

2011/06/07


YouTube - [HD] Lady GaGa - Paparazzi (Live @ Album Chart Show)

カメラワーク、格好いい。
Lady Gaga って、かわいいわけでもスタイルがいいわけでも歌が上手いわけでもない。
なんてこたない。ただの女の子だ。でも何だろう?この圧倒的な魅力は。
ようやく Madonna の「次」が現れたんだ。30年の時を超えて。
そう確信した。

2011/06/06

"一緒に食事を始めたその時からSEXは始まってんだ。"
明言すぎる。

2011/06/05

あの子を好きだった気持ちなんてもうとっくの昔に忘れてしまったけど、
あの子が僕の採ってきたアサリをおいしいと言って食べて、
その後トイレから出てこなかったことは多分ずっと忘れないだろう。
人に言えない仕事は儲かるの法則があるけど(例:ラブホテル、風俗、出会い系サイト)、
その理由は、需要に対してやろうとする人間が圧倒的に少ないからだろう。
でも個人的に、仕事において人に言えるも言えないもない。
世の中に必要とされているからビジネスとして成り立つ。
それに見合うだけの対価を得る。そうやって自分と自分の大切な人たちのケツを持つ。
仕事ってそういうものだ。
渋谷でサングラス買った。CAZAL。だいぶガラ悪い。

で、これ食べた。話題の Eggs'n Things パンケーキ。原宿。

2011/06/02

空港にシャワールームがあるなんて知らなかった。

そのシステムは利用者が少ないせいかとても古く、リフォームされずに残っていた。
備え付けインターホンはどうやら数十年前のメカニズムで、無意味に角ばっている。
部屋は綺麗に整頓されていたが、僕の以前にいつどんな人がこの部屋を利用したのだろうか?
普通のサラリーマンなら、待ち時間を少し我慢してスーパー銭湯やスパに足を運ぶはずだ。
利用者がいるとすれば、よほど面倒臭がりか、綺麗好きか、
あるいは僕のように夏場は一日三回シャワーを浴びなければ気が済まないような人間だろう。
いずれにせよマニアックな人種に違いない。
改良されることなく使い古されたシステムの風格がそれを物語っている。
こういった忘れられたまま静かに存在し機能し続けるシステムに、
僕は度々ノスタルジアを感じることがある。

仕事帰り、最終便でふらりと羽田行きの飛行機に乗り込む。
ボウズに似合うも似合わないもないと思うんですよ。
ただ生まれたままの姿形に整えるのに似合うもクソもない。
回帰するに過ぎない。

バーコード頭のサラリーマンを見ると、どうやら小さなプライドとやらにしがみついてるらしいけど、
髪の毛に執着のない僕にはそういったしょうもない見栄とは無縁らしい。
抜けるならもう要らんだろう。髪とか。

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