エピチャン

2013/12/20

表参道のキラキラしたサロンで美容師をしているあの女の子と、渋谷のワイアードカフェで密談していた。

「ねえ、ここのパスタって最高に不味いよね」
「死んだパスタの味がするよね」「コーラも死んでるよね」

最高に毒舌な僕達は、ゲラゲラ笑いながら渋谷を後にした。
彼女はこれからパーティーに出かけると言っていた。
パーティーのドレスコードはピンクで、美容師の彼女は、髪の毛の一部をピンクに染めていた。それが、とても印象的だった。

彼女と初めて会った美容室は、僕には到底似つかわしくないお洒落ゾーンだった。
完全にアウェーの中、僕がその空気を全く読まずに博多弁でガンガン喋っていると、あの子は言った。
「あたし、あなたみたいに空気を読まない人、好きよ」
僕も、そういうどストレートを投げてくる女の子は好きだよ。

同い年だった。彼女は“はさみ”の技術もさることながら、パーマのかけ方が抜群に上手かった。
前髪を巻くのは抵抗がある、と僕が言うと、彼女は躊躇なく「大丈夫、あたしに任せて」と笑った。
仕上がりは文句なしで、ほぼ完璧だった。

2013/12/15

最近、こっちの方が居心地が良くて。

epilog
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2013/12/07

「新宿に駆け落ちる」という表現が、とても好きだった。

新宿の小汚い路地裏にある、あの地下室のダンスフロアで、彼等は歌っていた。
たゆたうような電子音と、悲劇的な歌詞が飽和する。クレイジーな夜の底で、僕はビールを飲んでいた。

白いレースのワンピースの女の子は、コンサバティブな装いで、黒いエナメルのヒールで軽やかにステップを踏む。
英語が堪能なフェリスのお嬢様、ここでは膝上丈でもお構いなしだ。
跳ね上げたアイラインが印象的だった。羽根のように両手を広げて踊る、あの子の姿を眺めていた。

“Let's get lost tonight.”

「君に訳してほしいんだ」
僕が言うと、彼女はこう言った。「今夜は、帰さない。」

その日僕達は、妙に現実感のないエレクトロニクな夜を眠るみたいにして、新宿に駆け落ちた。

2013/12/01

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インタビューズが終了するってことで。僕もはじめてみました。質問ある?

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