エピチャン

2014/07/06

深夜の26時、久しぶりに電話越しに話すガールフレンドは、相変わらず「ネガティブな人を好きになる」と言っていた。
変わらないな、と思った。「今はepiさんのことを好きではない」と言われて少しほっとした。
あれから七年───。僕はようやく、あの当時の呪いから解き放たれてもいい頃なんだろう。

七年前。
「君はもう仕事ができる状態ではない」。精神科医のドクターストップがかかって、その日から仕事を休んだ。
しこたま抗うつ剤を出されたけど、一切飲まなかった。その代わり、ひたすら走る、走る、走る。夜の闇を気を失うほど走った。 [link] [link]
睡眠時間は平均2時間。頭痛がデフォルトという悲劇的な状態だった。

ねえ、知ってた?人間って壊れるんだよ。
でも、壊れても治るんだよって、ちゃんと元に戻るんだよって、七年前の自分に今言いたい。
桜の咲き乱れる、あの土手のアップダウンを、三階の角部屋の窓からひとり眺めていた。
誰とも話せなくなって、大切な人とも離縁して、夜の街を彷徨って、渋谷の亡霊と化したあの日の僕に、今笑顔でピースマークを送りたい。

Peace.

2014/07/05

よく考えたら、もうこのblog、5年もやってんのか…。びっくりする。
今度、五周年記念とかやろうかな。なんの記念かさっぱり分からんけど。
それ以前に見ている人がいるかどうかも怪しいけど。

僕の中で、恋人というのはものすごく親密な関係なので、
恋人と別れて、それから友達という形に戻る、ということはどう考えてもあり得ない。

そんな生半可な気持ちなら、僕ははじめから付き合ったりしない。
どんなに傷ついても騙されても、信じるし愛する。大袈裟にいうと、命を懸けて恋愛をしている。
もし一緒に乗っている舟が沈むなら僕が海に飛び込む。そういう体(てい)で恋人関係が成立している。
それを別れたから、いい友達になりましょうというのは、美しいのかもしれないが僕には出来ない。

2014/07/04

“どうせやるなら完全犯罪”がモットー。

まあ、何を以て罪とするか、だけど。僕の中では…そうだな。嘘とか。

続き3>>

「あなたを好きになるとつらいから、好きにならない」

彼女はいつか僕にそう言った。
僕には理解できない感情だけど、それは女性のある種の防衛本能なのかもしれない。

僕は彼女と度々会い、酒を飲み散らかし、CLUBで踊り狂い、そしてホテルでセックスをした。
ホテルは度々彼女の方から誘った。彼女は「疲れたから」とか「ねむい」とかそういう理由でホテルに行きたがった。そして朝には別れた。
彼女はちゃんとホテル代も払った。詳しく覚えていないけど男にたかるようなタイプではなかった。

二人の関係に名前は必要としないけど、あえて言うなら“連れ”って感じだった。
シンパシーを共感しあう“連れ”。まあ第三者にはセフレって言われるだろうけど。
僕としてはセックスをするための友達でもなく、友達でいるためにセックスしているわけでもない。だからセフレではない。
ただセックスに関しては、一緒にいる上で自然にそうなっていただけだ。
一緒に遊びたいから遊んでいる。それ以上の深い意味はなかった。少なくとも僕にとっては。
彼女が当時どういう心境だったのかは、僕には今でもわからない。

続く

2014/07/03

続き2>>

「あなたのお姫様は今ごろ誰かと腰を振ってるよ」

あの夜、彼女は悪戯に僕にそう言った。とある歌の歌詞だ。
当時の彼女はひどく酔っていた。傷口にナイフを突き刺されるような痛みだった。
いや、僕のお姫様が僕以外の誰かと腰を振るくらいなら、いっそ傷口をナイフでえぐられた方がマシだ。

彼女と再会した理由を、断片的な記憶を、拾い集めてみる。
でも、いくつもの彼女との記憶が、その思い出が、僕の中でちぐはぐに絡まっていて、時系列に並べることが出来ない。
どれが二度目で、三度目で、四度目なのか。まるで思い出せない。
思い出せるのは、いつか彼女が着ていたコートの色、ゆるいパーマの髪の毛、履いていたレインブーツ、
背中に彫られた異国の文字、唇を噛んだときの触感、やわらかな胸の形、舌に開けたピアス―――。

渋谷の地下室にあるBARで飲んでいた。
エントランスで靴を脱ぐと、フロアは起毛の赤い絨毯が敷き詰められていた。
ホール全体がヴェルナー・パントンの世界観のような、さながら異空間の様子を呈していた。甘いチェリーの香りが立ちこめる。
「この店、最高。」彼女はご満悦だった。僕はデートの店選びには余念がない。
カウンターで隣り合わせの僕達は、足を投げ出して派手に酔っ払っていた。それから何件かハシゴして、円山町のラブホテルに駆け落ちた。
吹けば飛ぶような年季の入ったラブホテルだった。大きな鏡が写すベッドで、僕達は裸になって抱き合った。

と、ここで冒頭に戻るわけだが―――。

つまり、好きな女を忘れられない僕と、恋人に満たされない彼女の、至極屈折した関係だ。
僕達の関係性に名前などなかった。友達?恋人?セフレ?そんなのクソ食らえだ。
僕がこうして彼女のことを話せるのは、もうすべて終わったことだからなんだろう。

続く

2014/07/01

30年ちょっと生きてきた所感だけど、多分、人生って、皆が思ってるよりもチャンスが少ない。
自分がいくら「ああなりたい、こうありたい」と願っても、救われたいと思っても、
今の自分から抜け出して、理想の自分に変わる、メチャメチャ幸せになるチャンスは、恐らく数回しかない気がする。
だから人は口を揃えてこう言うのかもしれない、「人生は短い」と。

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