エピチャン

2013/07/30

昨日カレー屋の店主が「すべてのものには入口と出口がある」と言っていたけど、
僕が最近思うのは、「すべてのものにはピンとキリがある」ってこと。
車でも、シャツでも、ソファーでも、化粧品でも。もちろんカレーでも。

2013/07/29

Tiki

かもめ食堂

サンキューカレー

アトリエてらた



スパイスロード


カレー熱再来。どこのカレー屋も、わけのわからない場所にある。

2013/07/28

つけ麺屋の店主が「スープを作ったら力尽きる」と言っていた言葉がとても気に入った。
確かに渾身のスープを出してくる。そういう仕事をする人間が本当に好きだし、味は絶対に嘘を付かない。

2013/07/27

昔、僕がまだ中学生の頃、母が場末のスナックで働いていて、そこの常連のお客さんの話をしてくれた。
そのお客さんは、お店で「先生」と呼ばれていた。年齢はもう70~80代、小柄で痩せ型のおじいちゃんだ。
いつも独りで飲みに来る。哀しいことに生涯独身だった。
「先生」は、店の女の子に「一杯もらっていい?」と言われると、いつもニコニコしてOKしたらしい。
下心など微塵もなく、ただ話を聞いてはいつもニコニコと。そういう人柄だったんだろう。

ある日の深夜、そのスナックの近くの路上でひき逃げ事故があった。スナックのママが調べてみたら、その「先生」だったそうだ。
「先生」はスナックの帰り、酔って歩きながら一人暮らしの部屋に向かう途中、道路を横切った際にスピード違反の車に跳ねられたらしい。
灯りの少ない、暗い国道のカーブだった。「先生」は、その場で間もなく亡くなったそうだ。

この話を聞いたのはもう20年近く前だけど、今思い出しても涙が出る。
僕は「先生」に会ったこともないけど、あまりに哀しい人生の結末で、同情してしまう。
僕は思う。究極を言うと、男が求めてるものって、金でもセックスでも、地位でも名誉でもなくて、ただ話し相手なんじゃないかって。
人生の最終章で「先生」が求めたものは、ただそれだけだったんじゃないかって。

2013/07/26

誰だって、ほんとは過去に興味なんてない。あるとしたら、それは執着。

2013/07/22

夜、真っ暗な墓地の通りを抜け、信じられない急な坂道を自転車押して登ったところに、一軒のアトリエはある。
二階に続く手作りの階段を上り、アンティークの古い扉を開くと、オールディーズのきいた秘密のBARにたどり着く。
二体の骸骨に睨まれて、痺れを切らした僕におあつらえ向きの、秘密のカレーに対面した。
その調合は、かのシャルトリューズ修道院の門外不出のレシピのように、複雑怪奇で誰にも分からない。
雨に濡れた火薬みたいに、鼻が利かない奇妙な闇だった。

ルーツを辿ると、僕の行きつけのカレー屋だったことに驚きを隠せない。
口裏を合わせたアリバイみたいに、僕は今この夜を疑っている。


「あなた誰?全く興味ないんだけど」という相手をその気にさせるのは簡単にはいかないけど、
「あなたのことが本当に大嫌いでたまらない」という相手をその気にさせるのは簡単だね。
コインの表と裏をひっくり返すくらい簡単。

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