エピチャン

2013/12/20

表参道のキラキラしたサロンで美容師をしているあの女の子と、渋谷のワイアードカフェで密談していた。

「ねえ、ここのパスタって最高に不味いよね」
「死んだパスタの味がするよね」「コーラも死んでるよね」

最高に毒舌な僕達は、ゲラゲラ笑いながら渋谷を後にした。
彼女はこれからパーティーに出かけると言っていた。
パーティーのドレスコードはピンクで、美容師の彼女は、髪の毛の一部をピンクに染めていた。それが、とても印象的だった。

彼女と初めて会った美容室は、僕には到底似つかわしくないお洒落ゾーンだった。
完全にアウェーの中、僕がその空気を全く読まずに博多弁でガンガン喋っていると、あの子は言った。
「あたし、あなたみたいに空気を読まない人、好きよ」
僕も、そういうどストレートを投げてくる女の子は好きだよ。

同い年だった。彼女は“はさみ”の技術もさることながら、パーマのかけ方が抜群に上手かった。
前髪を巻くのは抵抗がある、と僕が言うと、彼女は躊躇なく「大丈夫、あたしに任せて」と笑った。
仕上がりは文句なしで、ほぼ完璧だった。

2 件のコメント:

  1. ワイアードカフェって、雰囲気でお腹いっぱいになるでしょ?そうでしょ?って思ってるのかな。

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    1. 久しぶり~
      お洒落気取りカフェでしょ!美味しくない!

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