エピチャン

2011/11/18


"全ては布キレの上に語り尽くした。付け加える言葉はなにもない"

昔、青山のコムデギャルソン本店に行ったとき、偶然にも川久保玲が店頭に立っているのを見かけて、
声をかけたことがある。
感想は、ハッキリ言って最悪。死ぬほど無愛想で、死ぬほど感じ悪かった。
でも、それでいい。デザイナーなら格好いい服を作ればそれでいい。
料理人なら美味いものを作ればそれでいい。美容師なら女の子をかわいく出来ればそれでいい。
能書きや解説や宣伝文句は聞きたくない。余計なことは語らないでいい。作品で勝負してほしい。
それを我々消費者が判断し、対価をつける。互いが納得すれば金銭を支払う。いわゆる等価交換だ。
それが公平な取引、僕の望む「買い物」である。

本当に一流の職人(クリエーター)というのは決まって、多くを語らない。
自分の生み出した作品こそが全てであり、彼等はそもそも言葉を信じていないからだ。
だから僕は今後、川久保玲を見かけても一切声をかけないだろう。

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