エピチャン

2011/12/29

“一番好きなものを仕事にするのは止めておけ。必ず嫌いになるから”

僕の敬愛する人生の先達が言っていた言葉をふと思い出した。
好きなものを仕事にするなら二番目くらいのものが丁度いい、と言う。

「好きなこと=仕事」という発想の方程式がそもそも僕の中には全くなくて、
これまでただ自分の能力を発揮できる仕事を選び、役割を担い、淡々とこなしてきたという感じ。
会社の利潤になることだけを追求し、割り切ってきた。
感情論。精神論。綺麗事。そんな20円の価値もないもので、愛する人に明日のメシを食わせてやれるのか?
仕事に、嘘も本当も、善も悪もない。
ただいくら数字を叩き上げられるか?それだけが真実だと信じてやってきた。
それで自分の手が汚れてしまったとしても、関係ない。

そして僕は今、完全にお金のために仕事に就いている。
時間とお金を、ただひたすらに交換している。
冷静に考えてみると、刺激もやりがいもない。アドレナリンも分泌されない。
ただレッドブル片手に脳味噌をフル稼働させ、パフォーマンスを上げ、やれる全てのことをやるだけ。
でもこれだと仕事が(というか人生が)死ぬほどつまらなくなるので、早いところ抜け出さなければならない。
それは自分でもよく分かっている。

好きなものを仕事にするという発想がなくて、どうしてもドライになってしまう。
好きなものを仕事にするって、なんだろう?ハッキリ言って全然分からない。
仕事ってそんなにヌルいものだっけ?
仕事ってそもそも、生きていくための、愛するものを守るための、術(すべ)だろう?
いくら稼げるか?いくら売上を上げて、いくら会社に利益を出して、いくら給料を取って、ドヤ顔できるかどうか?

僕はまだ自分の天職というものにありつけずにいる。そうやってもがいている。
より多くの金を得ることは、ある意味では簡単だけど、
自分の好きなものを仕事にするという単純なやり方が解らない。

1 件のコメント:

  1. 読み返してみて、それは、運もあるかもしれないと思った。
    運が訪れたそのときにキャッチできる自分を作ろう。

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