エピチャン

2014/04/27

たとえば僕のことを好きになってくれた人、
僕は、僕のことを好きになってくれた時からの彼女の事しか知らない、知る権限がない。
故に、それが彼女の全てだと思いがちである。
けれど彼女には、かつてこれまで愛したいくらかの男が存在する。必ず。僕ではない誰かを、死ぬほど愛した歴史が存在する。
僕の中では、それは遠い次元の物語だけど、彼女の中に確かにその章は存在する。
僕は“彼女”という一冊の本を手にした。僕は頁を読み返すことができない。

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