CLUBで知り合い、一夜限りの恋をした相手の連絡先を聞かない、という藤沢数希氏のスタイルにいたく共感したので、一部引用させていただく。
“僕と美奈は、スタバで遅めの朝ごはんを食べた。
そう言えば、僕たちはお互いの連絡先も知らないままだった。
僕は彼女の苗字も知らない。
僕は女の人の連絡先を聞くと言うことがほとんどない。
昔は、電話番号をがんばって聞いていたりしたのだが、どうせ聞いても次の日に電話をすることがほとんどないのだから聞く意味がないと思い、電話番号を聞くことをやめたのだ。
そのかわり、気に入った女の人には、僕の電話番号を教えることにしている。
僕はカフェラテを飲み終えて、美奈に僕の電話番号を渡した。
「もし、また逢えるなら、電話してきて。でも、もう一回逢ったらきっと美奈の人生はすごく変わってしまうから、電話するときは良く考えてからしないとダメだよ」僕は言った。”
最高。一夜限りの恋の別れ際にふさわしい、最高に気障で、スマートで、そして切ない言葉だと思った。
かつて僕も、この朝の別れのシチュエーションに出くわしては、気の利いた言葉を探していたが、この言葉には震えた。
かつて僕も、この朝の別れのシチュエーションに出くわしては、気の利いた言葉を探していたが、この言葉には震えた。
(なお、藤沢氏の恋愛に関する記事は最高に面白いのだけど、残念ながら現在は削除されていて読むことはできません。)
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