エピチャン

2014/07/04

続き3>>

「あなたを好きになるとつらいから、好きにならない」

彼女はいつか僕にそう言った。
僕には理解できない感情だけど、それは女性のある種の防衛本能なのかもしれない。

僕は彼女と度々会い、酒を飲み散らかし、CLUBで踊り狂い、そしてホテルでセックスをした。
ホテルは度々彼女の方から誘った。彼女は「疲れたから」とか「ねむい」とかそういう理由でホテルに行きたがった。そして朝には別れた。
彼女はちゃんとホテル代も払った。詳しく覚えていないけど男にたかるようなタイプではなかった。

二人の関係に名前は必要としないけど、あえて言うなら“連れ”って感じだった。
シンパシーを共感しあう“連れ”。まあ第三者にはセフレって言われるだろうけど。
僕としてはセックスをするための友達でもなく、友達でいるためにセックスしているわけでもない。だからセフレではない。
ただセックスに関しては、一緒にいる上で自然にそうなっていただけだ。
一緒に遊びたいから遊んでいる。それ以上の深い意味はなかった。少なくとも僕にとっては。
彼女が当時どういう心境だったのかは、僕には今でもわからない。

続く

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