エピチャン

2013/02/13

いろいろな会社の役員の方と関わる機会がよくある。全員がそうだとはいわないけど、彼らは驚くほど似通っている。彼らはなんらかの「持論」を持っている。時間をかけて練りあげられた持論は聞いているだけで面白くて、それをアンソロジーにしたらベストセラーが生まれると思う。この持論は体系立っていて、かつ主観的だというのがポイントだ。その人が世界を見る角度がはっきりと出ている。どの持論も違っていて、偏っていて、面白い。

持論は偏見から生まれる。客観的な持論などというものは存在しない。客観性を目指すと学説になる。そしてビジネスにおいてそれをやろうとすると、情報不足で人生がタイムアップになる。

役員は結論が先にある。「これはこうなんだ」。そう考えてからそうである理由を考える。世にあるひとつひとつの事実は、彼らにとって積み上げるべき要素ではなく、思考のきっかけでしかない。結論を立ててから、それが現実に適用できるかシミュレーションする。面白いことに、彼らは妙に素直である。シミュレーションで間違いがあったりするとその持論を簡単に引っ込める。ともあれ、このテストをパスし続けた結論が彼らの持論となる。


最高におもしろい。

僕は正にこのタイプで、まず物事の結論から仮説立てて考える。シュミレーションした結果、成立すれば持論となる。
仕事、恋愛、世の中の法則。そうやって30年間、あらゆる偏見から持論を導き、それを積み上げてきた。極めて主観的だ。
熱心な僕のブログ読者ならそれが分かってもらえると思う。

それにしても、自分の思考回路をここまで端的に、分かりやすく言ってもらえると正直助かる。
相当な分析力、判断力、そして文章力がないと、この説明は不可能だよ。

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