エピチャン

2014/05/25

僕が恋愛に関する話を語るなら、この約30年間の僕の恋愛談でほぼ全てを語り尽くせるだろう。

たとえば僕が、これから後100人の女と寝たり付き合ったりしたとしても、僕の恋愛に関する価値観は変わらないと思う。
今後どんな相手と出会うことになっても、だ。こういうのは数の問題じゃない。
これまで僕を見つめてくれた、多くの女の人達の瞳の中に、ひとつの真実を見てきたのだ。
掃いて捨てるほど沢山の経験をした。多くの女を捨ててきたし、或いは捨てられてきた。
酸いも甘いも、絶望も希望も、女の愛しさも冷たさも、笑顔も涙も、僕を殺さんとするばかりの女の愛憎も、余すことなく経てきた。

時々、僕のことを恋多き男だとか遊び人だとか、勘違いする奴がいる。僕が言うのも変な話だが、それは間違っている。
僕は、ほんのひと時でも僕を見つめて、受け入れて、そして愛してくれた相手に対して、全身全霊で向き合ってきたし傷ついてきた。
背中には数え切れないほどの十字架を背負っている。言えないような過去もあるし、果たせなかった約束もある。
この長い旅の中で、道中を共にしてくれた恋人は、つらい僕の夜を抱きしめてくれた。だからこそ、僕はここまで来れた。
でも後には何も残らなかった。僕の糧であるかつての恋人達は、もう僕のことをとうに忘れてしまって、今はどこかで幸せな旅を続けているだろう。
とどのつまり、恋愛とは、人生という短くも長い道中で出会った旅仲間のように、時に強く、そして儚いものだ。
どこまで一緒に歩けるか、いつ別れが訪れるか、それは誰にも分からない。

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